ヨルダンの世界遺産に住む少年
2015/07/07
今年の4月にヨルダンに行ったときのこと。
ヨルダンには世界遺産のペトラ遺跡がある。ここでは月・水・木の週3回、ペトラ遺跡を夜にライトアップする「ペトラ・バイ・ナイト」というイベントがある。私はこれを目当てにこの遺跡を訪れた。
↑ペトラ遺跡の最寄の町ワディ・ムーサ。夕暮れときがめちゃきれい。
ペトラ・バイ・ナイトはというと、それはそれはものすごく幻想的でした!ただ、私のカメラでは夜景を撮影するのは限界だった…。
↑一眼レフとか、ちゃんとしたカメラならもっと綺麗にとれたかも…。ライトアップされるエル・ハズネ。
夜のペトラだけでなく、日中のペトラも見たかった私は、翌朝かなり早い時間に遺跡へ向かった。
↑ペトラ遺跡の1日券は50ディナール(約7500円)という、現地の物価を考えるとありえない強気価格。ディズニーランドかよ!
↑ペトラ遺跡の中で一番有名なのが、このエル・ハズネ。『インディジョーンズ最後の聖戦』の舞台にもなってます。あの聖杯探すやつね。
↑エル・ハズネ単体だと大きさがわからないので、人とあわせて写真とるとこんな感じ。こんなのをよく作れたよね。昔の人、すごいな。
↑遺跡を歩いてたら、いきなり犬がでてきた。たぶん遺跡に住んでるんだろうな。エサはどうしてるんだろ。
↑遺跡の中ではロバ乗り体験を商売にしている人たちがいる。向かって左の男の子もその1人。名前はアラシッド、21歳。
最初はロバなんて乗る時間ないので、テキトーにあしらって追い払おうとした。
でも、なかなかしつこくつきまとってくる。
ふと、このロバ乗りたちはどこから来てるんだろうと思い、どこに住んでるのか聞いてみた。
そしたら、なんと、アラシッド、この遺跡の中に住んでいるという。
「家を見せてあげる」と言われたので、ついていくことにした。
↑ところどころ穴があいてるところを、部屋として使っているみたい。
↑アラシッドの部屋。ドアにカギまでついててプライバシーはバッチリ!
アラシッドいわく、過去に外人を何人も家に泊めたことがあり、中国から来た人はなんと1週間も滞在していったそう。ここに泊まれば毎回高い遺跡入場料を払う必要はなく、夜にめちゃくちゃキレイな流れ星が見れるそうだが、そんなに何日もここに滞在はする予定はなかったので、お礼を言って入口に引き返すことにした。
そしたら、なんと、商売道具のロバにタダで乗せてくれた…。
↑ロバの上から。名前は「サトウ」。日本人に「佐藤」という名前が多いから、「サトウ」にしたらしい。
彼、飛行機でエジプト行ったことあるって言ってた。別れたあとでふと疑問に思ったのだが、パスポート取得するのに住所っていらないのかな。ああいう人たちの住所ってどうなるんだろ。住所=ペトラ遺跡とかになるのか?
最後に、21歳とは思えないアラシッドの名言を紹介。
「お金は友達をつくらない」
「年齢はただの数字でしかない」
→これ言い放ったときは「あんた、モデルの平子理沙か!?」と思い、笑うのをこらえるのに必死だった。
住所がペトラって、かっこいいなー。