長期滞在のゲストを銭湯好きにした話
昨年11月から12月にかけて、1ヶ月ほど我が家に長期滞在したゲストがいた。
↑ゲストのHenry(男)とHilda(女)。
2人ともオーストラリアのBrisbaneの大学生で、医学部に通っていて、1ヶ月間の病院視察?をしなくてはいけないため、日本の病院に通っていた。Henryは過去フェンシングのオーストラリア王者でもあったらしく、それでアジア遠征にも行ったらしい(すごすぎ)。Hildaは香港生まれ、上海育ち、16歳のときにオーストラリアに家族と移住してきたそうで、とても聞きとりやすい英語を話します。
最初の2週間はHildaと私だけでHenryは2週間後にきたので、女子同士、いろんな話しをした。大学の話、家族の話、彼氏の話、病院のインターン生の話。なかでも盛り上がったのが、そのとき通ってた日本の病院のインターン生の男性Tについて。自分で自分のことをエロい、と言っていたそうで、混浴に入りたい(なぜなら女性の裸が見られるから)、とか、女性からしたら気持ち悪いとしか言いようがない。彼がHenryに会ったときの最初の一言が「彼女いるの?」とか、同じ日本人として恥ずかしいからやめてほしい。Hildaも「いきなりどれだけ深い話しようとする気なのよ」みたいなこと言ってたよ?
あと、そのT君、You are boredとYou are boringの違いがわからなかったらしく、Hildaに”You are boring.(つまらない人だね)”と平気で言ってたらしい。おいおい、日本の医学部の英語レベル、やばすぎでしょ。
年齢は21歳と若いのに、いろんな場所を転々としているせいかとてもオープンな性格のHilda。もんじゃ焼きを食べてみたり(翌日おなか壊してた…ごめんね)、スーパーでも漬物とか海草とか置いてある棚を熱心に見ていて、とにかく好奇心が旺盛。
ある日、うちの近所に銭湯があるので行ってみたいか聞いてみたら「行きたい!」とのことで、夜に連れていった。台湾をのぞくアジアの人には、素っ裸で他人と同じ風呂に入るという文化がないため、そういった場所に積極的に行きたがる人はとても少ないんです。
最初に連れていったのが、我が家からもっとも近い銭湯・アクアドルフィン。
ここ、マンションの一角にある感じなのだけど、半露天風呂があり、広さもなかなかで混まないから好き。しかも夜24時までやってるので遅い時間でも行ける。
脱衣所に一緒に入り、大きいタオルはここに置いて小さいタオルだけ中に持っていくんだよって教えたら「え、これ?こんな小さいと体を隠せないじゃん?」とすごい困惑し、いざ裸になっても「とても恥ずかしい」と言ってしばらくしゃがみこんでしまったのだけど、いざ中に入って体を洗ってお湯につかったら
「ああああ~、気持ちいい~」
と言ってた。笑
よかった。
結局、最初はあんなにとまどっていたのに、銭湯のよさを体感すると、家までの帰り道で「こんなに気持ちよかったら、毎日でも通いたい」みたいなことを言い始めた。
そして、その日から本当にほぼ毎日、銭湯に通っていた。笑
↑押上にあるスカイツリーが見える銭湯・大黒湯。ここにもHildaと一緒に行った。こちらにはちゃんとした露天風呂があり、ウッドデッキ的なスペースからはスカイツリーが見えます!水風呂もあるし、スペースは少し狭めだが全体的に素晴らしい!
↑うちの近所にあるもう1つの銭湯・喜久の湯。こちらは露天はないけど、水風呂があり、サウナが追加料金なしで利用できるのがポイント。こちらは近所のお好み焼き屋さんに行ったときに、そこのお店の人にすすめられて行ってみた。
この中で彼女が一番よく行ってたのがアクアドルフィン、その次に喜久の湯、押上の大黒湯は1回だけだが、これまでのゲストの中で、間違いなく彼女が一番回数多く銭湯に行っていた。
しかも、もともと温泉好きというわけでもない人を銭湯好きにすることができて、なんだか私もとても嬉しくなった。自分が好きなものを他人も好きになってくれると、なんだかとても嬉しくなるよ。
↑HildaとHenryがくれた私への手紙。本当に来てくれてありがとう!
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