思わず見惚れる、美しすぎる石州瓦の町並
ちょっとした鉱山好きの私は、ボリビアのポトシ銀山やポーランドのヴィエリチカ岩塩坑を見ては、リアルドラクエの世界に驚愕していました。今回は、こちらも世界遺産の石見銀山の龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)に入りました。間歩(まぶ)はいわゆる坑道のことです。
↑間歩の中。場所によっては、157cmの私でもかがんで歩かないといけません。
これはこれで、とても面白かったんです。
でも、坑道よりも私の心を動かしたのは、このエリア一体の家に使われる瓦。すごく艶のある瓦で、年月がたっても見た目はきれいなまま。
↑石見銀山・観世音寺からの風景。ちょっと小高い場所にあるので、町並が一望できる。
↑なかなかマイナーな路線・JR木次線に乗ってもこんな感じの町並。
この赤い瓦は石州瓦(せきしゅうがわら)という瓦で、1200度以上の高温で焼くため寒さに強く、山陰地方のほか、東北や北海道などで重宝されているらしい。
このあたりはハウスメーカーがバンバン家を建てたりしないから、石州瓦の家だけで町は覆われ、自然と景観が守られている。このあたりに住んでる方いわく、この瓦はメンテナンスをまめにしなくても、この光沢のある状態が保たれてるそう。
あと、ガイドブックには載ってないけど、島根から山口に向かう列車は海沿いを走っているため、列車からの景色が絶景であることも見逃せない。
↑たまたま停車してたときに撮った、JR山陰本線・田儀(たぎ)駅からの眺め。海しか見えない。これは日本の駅百景とかに入れてもいいんじゃなかろうか。
ふと思ったんだけど、この赤い瓦(屋根)と海の組み合わせって、ヨーロッパの観光地クロアチアのドゥブロブニクに似てない?
あちらは世界遺産登録もされてて「アドリア海の真珠」とか言われてるわけですけど、島根県もこの風景に名前つけちゃえばいいよね。例えば・・・「日本のドゥブロブニク」とか、どう?
島根県は、石見銀山以外にも、当たり前に広がる石州瓦の町並と海が、十分に素敵な場所だということがわかった。こういうのをもっとわかりやすく「絶景」とかで押していったらもっともっと県外から旅行客を呼べると思う。