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鉱山・秘湯愛好家。東京の東側でairbnbホストやってます。

映画『Filmage』の感想ツイートから見えるもの

      2015/01/04

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Filmageを初日に見に行ってから、勝手に映画の感想のまとめを作ってます。

【パンク界の重鎮】Descendents/Allのドキュメンタリー映画『Filmage』感想まとめ

その作業の過程で、いくつか気づいたこと。

いろんな人のつぶやきを見ていて、複数の人のつぶやきに共通点を発見。
たとえば多かったのが、以下のようなつぶやき。

・泣いた。
⇒ドキュメンタリーで泣くって結構めずらしい。だいたいドキュメンタリーって情報を得る映画であることが多くて、感動を得る映画は少ない。そこらへんのしょうもないテレビドラマよりもよっぽどドラマチックな本当の話なんだから。それもこの映画の特徴。

・最高。
⇒映画のどこがすごいのかあまり伝わらないが、最大級の賛辞であることは間違いない。まるでライブ見た後の感想みたい。それが1回1800円なら安いとも思える。「最高」って、汗かいたり鳥肌がたったり、体を動かした「体験」が含まれることが多い気がする。で、「泣いた」というつぶやきが多かったので、この「体験」が合わさって「最高」になるのかと納得しました。

・もう1回見たい。
・(レイトショーにも関わらず)実際にもう1回見にいく人が結構いる。
⇒これ結構すごいことで、この映画は当初、渋谷の映画館のみ、レイトショーのみでした。
このハードルはかなり高い。
渋谷で23時頃に終わるとなると、関東でも終電・終バスが厳しくなる人もでてくるでしょ。
そのハードルを2度も乗り越えて映画見にいく人が結構いるのは、かなり中身の濃い映画である証拠。

最初はなぜこんなにリピートする人が多いのか理由がわからなかったんだけど、つぶやきをまとめていて気づいた。
「情報量多すぎて1回じゃ足りない」
「とにかく情報量がすごくて」
「内容が濃すぎた」
あぁ、そうか、お客さんは知らない情報がぐっと凝縮された映画を軽くキャパオーバーしながら見てるんだ。
だから、それを全部理解しようともう1度見ようとするのね、と。
それだけが理由ではないけど、それも理由のひとつだというのは、まとめの作業をしていて気づいた。

あと印象に残ってるのがこれ。
「バンド好きな人は見た方がいい」
「バンドマンは絶対観に行くべき」
「バンドやった事がある人なら楽しめる」
「バンドやってる年下とか同年代に見てほしい」
バンド経験者や、それを間近で見てた人なら、Descendents/Allを知らなくても共感できる部分がある映画だという意見。この映画にはどのバンドにも共通する喜怒哀楽が詰まってるということを示してて、おっしゃるとおりの内容なんです。だから、音楽好きが漫画読んだことないけど『BECK』を映画館に見にいくのと同じノリで、このバンド聴いたことなくてもバンドマンにこの映画を見てほしい。
ただ、映画のタイトルでその2バンドの物語だと言い切ってるので、客はかなり絞られてしまう。もしもタイトルが”history of punk music”とかだったら、興味もった人の数は50倍くらいいたのかも。タイトルだけで判断して、きっと「私には縁のない映画だろう」と思う人が多すぎて、本当にもったいない。D/A好きなバンドマンの方々がファンにこの映画のこと教えてあげるっていう、草の根運動に期待。

 

ひとつひとつ散らばっていたものを集めて共通点を見つけていくと、気づきがあるもんだな。

Twitterのつぶやき分析、結構おもしろかった!

これでさらに地域の違いとかあったら面白いなー。名古屋と関西の上映後の感想に注目。

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