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映画『女を修理する男』が最近見た映画の中でイチバン良かったかもしれない

      2016/09/23

コンゴ民主共和国で婦人科医をしているムクウェゲという男性をおったドキュメンタリー映画『女を修理する男』を東京大学の映画上映会で見てきた。

女を修理する男

 

映画館で上映されないのがとてももったいない、素晴らしい映画だった。

 

コンゴ民主共和国の東部はルワンダ内戦時にルワンダから逃げてきた反政府勢力・ルワンダ解放民主軍(FDLR)やさまざまな武装勢力によって混乱を極め、秩序が不安定な中で非常に多くの女性がレイプ被害にあっている。無法地帯であるため加害者もなかなか処罰されず、20年もの間「紛争状態」が続いていた。背景にあるのは豊富な鉱物資源。

同様に紛争鉱物を扱った映画『ブラッド・ダイヤモンド』を思い出す。あれも素晴らしい映画。
ムクウェゲさんはコンゴ東部のパンジー病院にて、レイプ被害者の手術や心のケアをしてきた。日本では知名度ないけど、ノーベル賞候補になったくらい本当に素晴らしい人だし、彼の言葉にはとても力がある。
彼の功績をたたえてさまざまなスピーチの場が与えられたムクウェゲさん。国連をはじめとするさまざまな場でコンゴの悲惨な状況と伝え、それを改善するにはどうしたらいいのかスピーチを繰り返し、時には悲惨な状況を改善できないコンゴ政府を批判するようなそのスピーチで命を狙われることも。家族が危険にさらされるのを避けるために一時ヨーロッパに避難したが、彼の帰りを待ち望む女性たちの存在を知り、再びコンゴの地に戻ることにした。そして、被害者の心の支えとなり続けている。ムクウェゲさんが、女性を集めて、それぞれの心の中のしこりを吐かせ、彼女たちとゆっくり力強く会話するシーンは心に迫るものがある。どんなにつらいことがあっても結局は自分自身で立ちあがるしかないんだけど、それの手助けをするシーンは特に印象に残ってる。

 

あと、印象に残っているところをもうひとつだけ。
絶望から立ち直ったレイプ被害者が、畑を耕し作物を売ったお金で土地を買いたい、電気も引いて自分の家をもっと快適な場所にしたいと嬉しそうに語るシーンがある。
そこで彼女は
「ひどいことがあっても人生はそこで終わりじゃない。生きていれば、できることがある。」
と語ってた。

 

ほんとにその通り。

 

悲しくてひどい話だけど、同時に希望もある映画。


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