everything sucks

組織論と挑戦の小説『下町ロケット』

   

昨年読んだ本を振り返ったら小説ぜんぜん読んでないことに気づき、2015年は小説をもっと読もうと思って手にとった、池井戸潤『下町ロケット』。

この本すすめられたのは1年以上前だけど、ついに読んだぞ!

私はスーパー飽きっぽいのでミステリーしか読めない。宮部みゆきとか東野圭吾とか藤原伊織とか。池井戸さんの本は、友達に借りた半沢シリーズを先に読んでて、そのスピード感が心地よかったので『下町ロケット』も読んでみることにした。半沢シリーズに負けず劣らずのスピード感で、あっという間に読み終えた。さすが直木賞!

ロケットを飛ばすという夢に一度はやぶれた主人公が、研究者から経営者に立場を変えて再チャレンジするという物語なんだけど、規模の大きな話だから巻き込む人も多くて葛藤する。人間は弱いから、安易な道が提示されるとそっちを選択しがちだけど、リスクのないところに飛躍もない。結局リスクをとることにして無事にロケットを飛ばすことができたんだけど、夢を実現するって大きなリスクが伴う。だから反対意見も多い。経営者は自分の意志だけじゃなく、周囲の意志もまとめあげないといけない。最初はまとまりのなかった組織が変わり始める瞬間があるんだけど、それが外から出向で来た人の発言だった。もっとも組織から遠いと思われる人の発言で組織がまとまり始めるのは、人間の心理なのかも。自分よりも冷めてると思ってた人が思いのほか熱い意見を発表し、それに皆が引っ張られる。大勢をまとめるには、いくつかのグループでキーとなる何人かにうまく動いてもらう必要がある。この本では主人公はそこまで戦略的なことはしてなくて、キーとなる人が勝手にうまく動いてくれて組織がまとまった感があるけど、そういう組織論の観点でこの本を読むのも別の楽しみがあっていいかも。

そんな、挑戦の話。特に何も考えてなかったけど、新年に読むにはとても良い本を選んだかも!

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