everything sucks

これから生きていくために個人が持つべき『稼ぐ力』

   

大前研一『稼ぐ力』を読んだ。

この前『日本の論点』を読んでおもしろかったので、ほかの本も読んでみようと思い。2012年からの週刊誌の連載などをまとめて2013年に出版した本らしいです。

一言でまとめると、これからの社会で生きていくのに必要な個人の力について大前さんなりの見解を示した本。
大前さんでさえ常に危機感をもち、70歳を過ぎた今でも1週間で3500本のニュース記事を読み、世の中の変化を分析をし続けているそう。
学ぶことに終わりはないんだな。

私が特におもしろいと思ったのは以下3つのトピック。

・仕事の定義について
仕事には定型業務と非定型業務しかなく、定型業務はどんどんアウトソースやIT化してホワイトカラーは非定型業務に集中すべきと書いてる。実際、私が前に働いてた会社でもいくつか業務を外部委託してたけど、定型業務をしてた社員いっぱいいた。以下のSLAなんて、できてる人前の会社にどのくらいいたんだろう。

たとえば、管理職が部下や外部の人間に業務を依頼(アウトソーシング)する場合、本来はクオリティや納期など仕事の内容をSLA(サービス・レベル・アグリーメント/どのような業務品質を提供するのかの取り決め)という形態で、はっきり具体的に定義しなければならない。(p.6)

ライフネット生命の出口さんが書いた『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』にも、部下に仕事を頼むときには①仕事の背景②期限③要求レベル④優先順位を伝えなければいけないって書いてあったけど、まさにこのSLAの話だわ。
この「仕事の定義」能力は、非定型業務をする人は全員必要だろうね。

・リーダーを育てる3フェーズ
第1フェーズ:受命・拝命。与えられたことをきちんとこなすこと。
第2フェーズ:中間管理職としていくつかの異なる分野で仕事をする。
第3フェーズ:大きく以下の3種類の役割が求められる。
新規事業立ち上げ。ダメな事業を立て直す。うまくいってる事業をさらに伸ばす。

これはあくまで大企業でのキャリアパスだけど、ある程度の組織の中で働くなら参考になる話。

・偏差値を廃止すべき理由
もともと偏差値は身の程をわきまえさせるために1960年代から導入されたけど、そのおかげで大志をもった人間が育たなくなった。対照的に文部省管轄での教育を受けていないスポーツ・音楽界の人材は大いに世界で活躍している。だから、偏差値をなくして野望をいだく人を育てる教育をしよう!ということらしいです。

 

普通に会社勤めの人はもちろん、これからどうやって生きていこうか考えてる人は読んでもいいかも、な本。


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