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「怒りは君を幸せにしたか?」ヴェニスビーチを舞台にした人種差別を扱う映画

      2014/12/26

「怒りは君を幸せにしたか?」

映画『アメリカン・ヒストリーX』にはこう問われるシーンがある。
『レッド・ドラゴン』を見ていまさらエドワード・ノートンのかっこよさに気づき、彼の出演映画を探していたらこの映画の評価が高かったので、見てみた。

 

1998年に製作された、人種差別を扱った映画。
エドワード・ノートン扮するDerekは、父親が黒人に殺されたことをきっかけに、白人至上主義者になる。ある日、黒人3人組がDerekの車を盗もうとし、彼らを殺してしまったDerekは警察に逮捕され、3年間服役する。服役中、黒人囚人との交流をきっかけに改心したDerekが家に戻ると、弟のDannyは以前の兄のように白人至上主義に染まっていた。
この役のためにノートンは肉体改造をこころみて超マッチョになり、10kg以上増量したとか。役者魂すごすぎる。
Derekの弟のDanny役は、ターミネーター2でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロング。まさに私のための映画。

 

私が気になったのはエンディングのシーン。
最後、Dannyは黒人少年に撃たれて死んでしまう。

え、なんでよ???

予想外の展開に、この映画が何を伝えたいのかわからなかった。せっかくDerekは改心して家族を守ろうと行動してたのに、なぜ愛する弟を失わなければいけないのか?Dannyは白人至上主義に染まってこそいたけど、犯罪はしてないし。この映画、何が言いたいの??嫌悪はぐるぐる回るってこと??でもDerekは刑も終えて改心したのに、弟を失うのが罰だと言いたいのか??

他の人はこの映画を見てどんな感想をいだいたのか、コメントをチェックしてたらこんなの見つけた。
“John connor terminated at last!!!! and by a lil skinny black dude sent back from the future.”
(ジョン・コナーはついに死んだ。未来から送られてきた黒人少年によって。)
ターミネーター2が死ぬほど好きな私にとって、このコメントほど秀逸なものはなかった。I love it!

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校長から出された「兄がなぜこうなったのか分析せよ」という宿題のエッセイを書き終えたDanny。そのエッセイが語られながら映画は終わる。以下がその語りの全文。

It’s 5:40 am and in about one minute I’m going to watch the sun come up. I don’t know if I’ve ever done that. Anyway, we’re going to try to pick things up, and start over. It won’t be easy, but we’re all together again. And I feel good. I’m not sure if this paper is what you wanted, if I hit the social significance or whatever you’re looking for. But, for what it’s worth, thanks a lot.

So I guess this is where I tell you what I learned. My conclusion, right? Well, my conclusion is: hate is baggage. Life’s too short to be pissed off all the time. It’s just not worth it. Derek says it’s always good to end a paper with a quote. Says someone else has already said it best so if you can’t top it, steal from them and go out strong. So I picked a guy I thought you’d like. “We are not enemies, but friends. We must not be enemies. Though passion may have strained, it must not break our bonds of affection. The mystic cords of memory will swell when again touched, as they surely will be, by the better angels of our nature.”

最後の引用は、1861年のアメリカ大統領・リンカーンの就任演説の一部らしい。
(私たちは敵ではなく、友だ。敵であるはずがない。激情におぼれて愛情の絆を断ち切るな。仲良き時代の記憶をたぐりよせれば、よき友になれる日は再び巡ってくる。)

こんな言葉を残せるなんて、やっぱりアメリカはスピーチの国だな。言葉で伝えて、感動させてナンボ。

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